こんにちは。音楽クリエイターの日景健貴です。
5月第1週「日景健貴の1WEEK 1CHANGE」はお聴きいただけましたか?
最近、AIの発展が脅威的なスピードで進んでいて、特にOpenAIの「ChatGPT」が注目を集めています。そこで、番組でオンエアする楽曲をChatGPTに選んでもらうという企画をお届けしました。
放送時間の関係で、トークでは触れられなかった部分をこの記事にまとめていきたいと思います。
ChatGPTでオリジナル曲を選曲
エフエム秋田「日景健貴の1WEEK 1CHANGE」は、毎週金曜日18:55~19:00に放送中で、毎週異なるテーマに沿ってトークをしています。
第1週はクリエイターとしての活動を紹介する回です。
通常は番組の終盤でオンエアするオリジナル曲を自分で決めていますが、最近、ChatGPTを使ってさまざまな実験を行っていたので、今回はChatGPTに選曲をお願いしてみました。
ChatGPTとは
ChatGPTは、自然言語処理の能力を持つAIで、人間のようにテキストベースの会話を行うことができるサービスです。
このAIは雑談だけでなく、情報の検索や文章の作成ができます。また、献立を考えてもらったり、プログラムを書いてもらったり、と工夫次第で広く応用がききます。
これにより、時間がかかっていたタスクを効率的にこなすだけでなく、クリエイティビティを刺激して、新たなアイデアを引き出すことも可能です。
さらに、人間が数時間〜数日かけても解決できない問題を一瞬で解決してくれる、もしくは解決への示唆を与えてくれる可能性があると思っています。
ただ、時々間違った情報や不自然な文章が返ってくることがあるので、そのときは事実の確認や文章の手直しが必要です。それでも便利すぎることに変わりはないですが!!
プロンプトとは
ChatGPTは、プログラミングのような専門的な知識がなくても、日常生活で使う言語で質問をしたり、指示を出したりできます。つまり、気心の知れた人にLINEを送るよりも気軽に使えるというわけです。(自分は、AIと分かっていても敬語で話してしまうタイプです)
英語だとより良い結果が得られるようですが、日本語でも適切な答えが返ってきます。
このときに送る質問文や指示文のことをプロンプトといいます。このプロンプトがAIとの会話や処理を開始するきっかけになります。
例えば、「文章を校正してください」「要約してください」「○○について、小学生に教えるように説明してください」など。プロンプトの内容によって、解答の精度が変わることがあるので、プロンプトエンジニアリングという技術が注目されています。
プロンプトエンジニアリングは、最適なプロンプトを送るための工夫です。簡潔にまとめると、「AIに伝わる文章を送れば、期待する結果が返ってくるよ」ということです。
余談ですが、ChatGPTは、1つの質問に対して10の回答を返してくれるので、まるで「好きな人からの短いDMに、嬉々として長文を送り返す人」というシチュエーションを見ることができます。これはどうでもいいですね。
おすすめの楽曲を選んでもらうプロンプト(実践)
それでは、番組でオンエアする楽曲をChatGPTに選んでもらった際、実際に送信したプロンプトと返答を紹介します。
途中で少し失敗かと思いましたが、結果は見事に成功しました。
編集後記
歌詞を載せた以下のページのURLを送信しても同じ結果になったかもしれないですね。また機会があったら試してみたいと思います。
毎日のように、AIで作られた作品や新たなツールを見て衝撃を受けていますが、AIは一過性の流行ではなく、近い将来、インターネットやスマートフォン・SNSのように、人々の生活に深く根付いた存在になると考えています。
例えば、今までの検索はキーワードを入力して表示された候補の中から、自分が知りたい内容を見つける必要がありましたが、OpenAIのChatGPTやMicrosoftのBing AIを使えば、プロンプトを入力するだけで、瞬時に解答を得られます。
Google検索は便利ですでに必須になっていますが、それ以上の利便性であれば、使わないという選択肢はありませんね。
AIの進歩によって時間を節約でき、よりクリエイティブな活動に集中できるので、今回の選曲企画はほんの一部に過ぎませんが、今後もさまざまな形で活用していきたいと考えています。
配信限定アルバムのCD化にあわせて、ネットショップ「HIMOROGI STORE」をオープンしました。日景健貴 1stアルバム『美的情操』と2ndアルバム『Localize』を販売中です。