2020年3月21日、『ドラゴンクエスト 序曲』のボカロアカペラ動画を投稿した。
ドラクエは、自分の最も好きなゲームの1つ。
ゲームをプレイすると流れてくる音楽、一つひとつに思い出が詰まっている。
ドラクエのアカペラは、ゼルダの伝説のアカペラを作っている頃から考えていたが、ようやく形にできた。自分の多重録音や弾き語り、前回のようなコラボに加えて、ボカロアカペラにもまた力を注いでいく。
完成した動画は下のボタンから。次回もお楽しみに。
Contents
『ドラゴンクエスト 序曲』× 初音ミク
初音ミク 歌声ライブラリ
アカペラとは、楽器を使わずに、声だけで合唱や重唱を行うこと。
つまり、「ボカロアカペラ」は、ボーカロイドの声だけで奏でる音楽のこと。
自分が持っているボカロの歌声ライブラリは、「初音ミク V4X」と「Fukase」の2つ。今回は、動画からも分かる通り、初音ミクの声だけを使った。
「初音ミク V4X」の歌声ライブラリには、下記の5種類が入っている。
この中からOriginalとSoftを選択。
ボカロといえば、新技術が搭載された「初音ミク NT(ニュータイプ)」が8月下旬にメジャーリリースされる。また、予約者には、4月上旬にプロトタイプが公開されるので、要チェックだ。
初音ミク 担当パート
- Vo. → ボーカル/主旋律
- 1st. → コーラス1人目
- 2nd. → コーラス2人目
- 3rd. → コーラス3人目
- 4th → コーラス4人目
- 5th → コーラス5人目
- 6th → コーラス6人目
- Ba. → ベース/バス
『ドラゴンクエスト 序曲』ノート

1.ファーストインプレッション
2.『序曲』は5分でできた神曲だが……
ドラゴンクエストシリーズの作曲を手掛けられた、すぎやまこういち先生。
オープニングの『序曲』を5分で作ったというのは周知の事実だろう。
それを知った当時、たった5分でこのような神曲が生まれるのか、と驚愕したが、すぎやま先生のお話を聞くと腹に落ちる。
ドラゴンクエストの「序曲」を作ったとき、僕は54歳の時です。ですから、「序曲」が出来上がるまでには「5分+54年」と考えてください。つまり、僕の54年間の人生が無ければ、あの「序曲」は出来なかったわけです。
すぎやま先生は、御歳88歳。
序曲のときで、54年分の音楽。現在、開発が進んでいるドラクエⅫで考えると、約90年分だ。曲の密度を考えると、ゲームの中で流れてくるBGMがさらに神々しく感じる。寝転がってではなく、正座でゲームをプレイしなければ。
また、著作権についての一節を引用する。
僕も変な使い方をされなければ問題はないのですが、例えば僕の創ったドラゴンクエストの音楽をどこかの団体が僕の思想、信条と正反対の考え方や、主張をするために使用するようなことがあればクレームをつけますし、使用を拒否する権利があるのです。
変なアレンジをしたり〜…という文面を見て、一瞬怯んだが、流石に「変な使い方」には該当していないと思うので、自信を持ってYouTubeに動画を投稿する。
(著作権料についての話もあるが、YouTubeさんの方からJASRACさんに支払ってくれているので、本当に感謝。)
3.タイトル画面はFC版
初代ドラクエは、FC(ファミコン)、SFC(スーパーファミコン)、Wii、3DS、PS4、スマホ版など、様々な機種で発売・リメイクされている。
そのため、ゲームをスタートした直後に表示されるタイトル画面にも、それぞれ違いがある。自分はレトロに趣を感じるので、初期(FC版)のタイトルを参考にして、動画を制作することにした。
「START」や「MESSAGE SPEED」などのテキストはうまく再現できた。ロゴも自分で描いてみたが、雰囲気だけは近づけられたと思う。
4.「Dragon Warrior」とは?
投稿した動画の概要欄に、「Dragon Quest」と併せて、「Dragon Warrior」と表記したことに気がついただろうか。
「Dragon Warrior」は、ドラゴンクエストの北米版の名称。
当時、北米では既に「DragonQuest」というテーブルゲームが発売されていたため、同名のタイトルを使用できなかったのだ。(ドラクエ7以降から、北米でもDragon Questになったらしい。)
もし、日本でも「ドラゴンウォリアー」というタイトルだったら、略称は「ドラウォリ」か「ドリア」だったのか。どちらにしても、そう呼んでいる想像ができない。
編集後記

『序曲』は、シリーズを追うごとに様々なアレンジが加えられてきたが、全作品で共通するテーマ曲なので、一番最初にカバーできて良かった。
今後もドラクエのボカロアカペラを投稿する予定だが、最新作のドラクエXIに追いつく日はいつになるか。作るのはとても楽しいので、気長にコツコツ続けていこう。