以前にツイッターで、ある本を読んだと呟いた。
すると、フォロワーさんが興味を持ってくれたので、今回はそれについてまとめる。
鬼頭敬子著『子どもがどんどん賢くなる「絶対音感」の育て方』
本書では、絶対音感を身につけるメソッドが紹介されている。
絶対音感とは?

絶対音感は、楽器などの音を聴いたとき、「ドレミ」という音名が分かる音感のこと。
この能力は生まれ持った才能ではなく、後天的な能力。つまり、誰もが身に付けられる。ただし、「6歳が臨界期で、7歳がギリギリ」なので、少しでも早いレッスンが望ましいとされている。
絶対音感を身につけようと思い購入したが、自分には無理なのか。
しかし、「相対音感」という能力は大人になってからでも鍛えられる。
それは、また別の記事で紹介する。
絶対音感の可能性

絶対音感を身につけるメリットは、音楽の才能を伸ばすためだけではない。集中力や記憶力など、音楽以外の能力まで伸ばすことができるのだ。
これは、聴く力が育ち、言葉を理解する能力が高くなるためで、脳が発達した証拠。モーツァルトやアインシュタインも絶対音感を持っていたと言われている。情報が溢れている現代で、高い情報処理能力を持つことは強み。有名な話だが、絶対音感があると、英会話も得意になる。
自分が5歳の時、母が英語とピアノを習わせようとしていた。
しかし、自分が「イヤだ~」と言ったので諦めたらしい。
この頃やっていたらと思うと悔しいね……
幼少期は、能力を伸ばすチャンスということがよく分かる。
親御さんに朗報

2歳は、言わずもがな知っている「イヤイヤ期」。自分も姪の面倒を見ていたので分かるが、とても大変。いやいやだけの会話。いやいや、会話が成り立たないから大変か。
ところが、絶対音感を身につけると言葉の理解力が向上し、意思疎通ができるようになるため、ぐずることが減る。
つまり、イヤイヤ期もイヤイヤじゃない期に変わる。
絶対音感レッスン

絶対音感を身につけるレッスンの具体的な方法は、本書を参照してほしい。レッスンは、自宅で行う。内容はシンプル、かつ必要な道具が少なく手軽に行える。
レッスン開始から、たった「1ヶ月で耳が育ち始める」というのには驚きだ。
子どもの能力を信じ、続けることが大切と思う。
例えば、PCの起動時に消費電力が最大であるように、新しいことを始めるのは負担が大きい。次に、継続という難関が待ち構えている。そのため、歯磨きや洗顔のように、習慣化できたら勝ち。
レッスンは長時間ではなく、短い時間で何度も繰り返す方が効果的。これなら忙しくても続けられるはず。そして、自分で楽譜を読めるようになるため、楽しくなって積極的にやる という、よいフローができあがる。
絶対音感レッスンの注意点

子どもは、簡単なことでもできないことが沢山ある。見てる方がもどかしくなるかもしれないが、その時の親の心構えも参考になる。
できないことよりも、「できることに目を向けること」が大切。レッスンの注意点や疑問はQ&A形式で書かれているので、不安になったらチェックしよう。
絶対音感まとめ

絶対音感は、特別な才能ではないが、素晴らしい能力であることに変わりない。絶対音感がある人はご両親に感謝だ。
レッスンを通して、子どもを信じること、親子の信頼関係を築くことが重要。
「親子の信頼関係が、子どもの人生を支える」